2016年04月09日

16-07 茜色に染まる七里岩<後編>(釜無川1)

水位:-0.77m(国界橋)

 下見をしている時間はない。とりあえず、ここ白州から近く、よさげな地形をしていて、堰堤の極力少ないところという視点で、地形図だけで区間を決めました。本当は、八ヶ岳を抜けて軽井沢まで出て、露切峡に行ってみたいなんて目論んでいたんですが、またの機会にしよう。

 プットインに決めた新国界橋に直行。中間の鳳来橋で水量と川相を車上から確認した以外はノールック。テイクアウト予定の竹花橋が上陸可能かどうかすら未確認という。

 漕ぎ出しは16時45分。暗くなるまであと1.5時間として、余裕を見て18時までには上がりたいところですが…、できんのか?

 水量は思ったより少ない。川の水は笹濁りで、雪代の影響かなと当初は思っていましたが、水位計を見ると木曜日の雨の影響のようです。実際、雪代の冷たさはない。

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 漕ぎ出してしばらくはゴルジュ帯。岩質が粘土っぽいせいか渓谷って印象は薄いんですが、こんなところがあるってのは意外でした。

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 やがて川一面テトラで埋め尽くされた瀬が登場。ポーテージできない…? 途中まで無理矢理下って、後半部は右岸の川原を歩いて迂回しました。いや、なんでこんなとこにわざわざ…。

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 ゴルジュ帯を抜けると、ベタッとした流れの場所に出ました。こういう時はたいてい…。
 案の定、砂防堰です。落差は8m近くありますかね。右岸側の段丘上まで上がって、ポーテージ。

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 堰を越えても、まだ同じような川相が続いています。マジつまらん。
 また砂防堰。今度は二段式で中央に魚道っぽい水路があります。さっきと形状が違うのは何か意味があるんでしょうか?
 左岸側からポーテージ。

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 テトラ→堰堤→堰堤と立て続けに来て、いやこれ、完全ハズレのクソ川やなー、とすっかり気持ちが荒んでしまいました。もうやめよっかなと考えはじめたころ、ぼちぼち瀬が出てきました。

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 中継点の鳳来橋が見えてきました。17時半です。あと30分でゴールまで辿り着けるか微妙なので、中断するなら今。しかしこの川相が続くなら、この先は期待できるかもと続行することにしました。

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 期待通り、鳳来橋から先も断続的に瀬が続いていました。もっと増水したら超快適になりそう。
 右岸のコンクリ護岸に流れが寄せられた瀬は、流れが集まっていてなかなか迫力ありました。こういうタイプの瀬、なんか昔下ったことがあるような…。どこの川やったかな…。ただの夢やったかなあ…。不思議とすごくデジャヴを感じました。

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 このあたりは七里岩と呼ばれる区間で、八ヶ岳の岩屑なだれが釜無川に侵食されてできた河岸段丘の急崖が延々と続いています。といっても川の流路からは微妙に離れていたんですが、ここに来てついに隣接した場所に出ました。前方には崩落したと思われる岩塊があります。
 これぞ期待していた地形。ひょっとして、来るかも?

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 やっぱり、核心部でした。しかしここ、流れが分岐していて水量が乏しく、岩の間をスルスル抜けていくうちに終わってしまいました。けっこう落差はあったので、増水したらハイパーな感じに変貌しそうです。

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 陽はもう沈んでしまい、残りあとわずかの茜色の世界。
 18時10分に無事、竹花橋に到着できました。崖とかで上がれなかったらどうしようかと一抹の不安がありましたが、スムーズに上陸できてよかった…。

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 陽が暮れるギリギリまで漕いだのっていつぶりだろう? 真っ先に思い出すのは11年前の櫛田川(2005/4/16)。闇の中クルマまで歩いたのも今となってはよき思い出ですわ。

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 漕ぎ始めこそ日没のプレッシャーとクソ川っぷりに荒みきっていましたが、最後はこんな微笑ましい気持ちで漕ぎ終えることができました。終わり良ければすべて良し。

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ニックネーム ラナ父 at 06:41| Comment(2) | 甲信越>釜無川(富士川) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする