2015年07月25日

15-17 秋川 子連れカヌー(秋川1)

 水位:-0.59m(東秋留橋)

 今日もうちの奥さん仕事につき今週末も父子家庭。御嶽はこの前漕いだばかりやし、低水位とはいえみなかみも先週デビューしたんで、もうワンランク上げてもいいかなあと秋川渓谷をセレクトしました。

 秋川渓谷といえば、ラナが最後に川遊びした地です。ソロなら胸に去来するものが諸々あるんでしょうが、今回は子連れカヌーのため気持ちに余裕がありません。

150725 akigawa 2015-07-25 9-45-40.jpg

 核心の中山の滝。川太郎は下りたかったらしくブーブー言ってましたが、壱の滝はポーテージさせました。写真係を任せてみたらけっこうちゃんと撮れてました。

150725 akigawa 2015-07-25 10-10-55.jpg

 弐の滝もポーテージさせるつもりでしたが、岩壁越えるのが面倒くさい…。川太郎はあいかわらずノリノリなんで、思い切って乗せて行くことにしました。
 すると…。

150725 akigawa 2015-07-25 10-28-23.jpg

 ルートが半艇ズレてしまったのもありましたが、意外にけっこうな衝撃で、川太郎君、ポーンと飛んでいってしまいました。

150725 akigawa 2015-07-25 10-28-24.jpg

 ラナとの川旅でいつの間にか鍛えに鍛えられていたようで、無意識に身体が動く。落水した瞬間にライジャケを掴んですぐ引き上げたのでほぼダメージなし(だと思う)でしたが、川太郎くん、パドルを手放してしまいました。
 エディーにフネを入れてかなり待ちましたが、結局パドルは出てきません。にじますカップから使い始めてまだ5回目? 短い生涯でした…。

150725 akigawa 2015-07-25 10-28-48.jpg

 参の滝は右岸からポテ。構造上、担ぎ上げができないので、ここは私もポーテージしました。

150725 akigawa 2015-07-25 10-50-35.jpg

 あとはのびのびと。御嶽のように生き物探しながら下りましたが、今回は残念ながら不発でした。

150725 akigawa 2015-07-25 11-16-21.jpg

 川太郎くん、きっつい瀬で落水して泳ぐの今回初めての経験でした。これで川嫌いてならんとええんですが…。


ニックネーム ラナ父 at 05:58| Comment(2) | 関東>秋川 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月13日

30 最期の川遊びの地へ(秋川1)

 水位:0.68m(秋留橋),-0.65m(東秋留橋)

 ラナが最後に川遊びしたのが、この秋川渓谷でした。暑い日が続き、夏の訪れを予感させる5月31日のことでした。

 ラナは前週の鳩ノ巣渓谷ではあんなに元気だったのに、その後急速に衰えていきました。日に日に忍び寄る死の影。血管肉腫だからもともと長くないとは理解していましたが、闘病開始してまだ二ヶ月経っていません。前週が最後の川下りだったなんて思ってなかったんで、せめてもう一度だけでも下って、川との最後の別れを済まさせてやりたい。そんな気持ちで訪れました。

 でも、ラナにはもう、川下りに耐えられるだけの体力は残されていませんでした。ポンプを握り、ギリギリまで悩みました。僅かな区間だけでも…、いやもうスポットで瀞場で浮かぶだけでもいい…。しかし、ラナがフネにおとなしく乗っているだけとは思えないんで、結局諦めて川遊びのみに興じました。

 もう一緒にフネには乗れない…。薄々感じてはいたけど、その現実を事実として受け入れるのはあまりに辛かった。膝の上にちょこんと座るラナを抱きしめて、涙が滂沱として止まりませんでした。

 その10日後、ラナはこの世を去りました。

 今になっても後悔することがあります。多少ムリしてでも、フネに乗せてやるべきだったんではないかと。カヌーに別れを告げる場を設けてやりたかったと。

 秋川を下るのは2009年11月以来約5年ぶり、通算5日(74本目 歴代19位)と比較的よく訪れていた川でしたが、漕いでいた時の思い出よりもラナとの別離がリアルに迫った際に訪れた川として、強烈なインパクトが残っています。5月31日のことをきっと忘れることはない。でも、今ならもう、心が千々に乱れることもないだろう。…たぶん。そう判断して、秋川渓谷に向かいました。

 台風19号の影響で午後から雨の予報でしたが、9時ごろからポツポツ降り始めました。涙雨…。秋川に臨むにはむしろ最もふさわしい天気なのかもしれません。

 風雨が予測より早く強まる可能性を鑑みて、時間のかかる回送は後回しにして橘橋上流から下り始めました。出発は9時25分ごろ。テイクアウト予定地点についてはあまり考えず、11時をメドに下れるところまで下ろうというアバウトな計画でした。

141013 akigawa 2014-10-13 12-11-55.jpg

 あの時川遊びした場所に近付いていく。さっきから胸が苦しくて吐き気がする。アタマも痛い。朝マックで胸焼けしたせいか、ライジャケを締め過ぎたせいだと思いたい。増水しているので立ち止まることなくすうっと通り過ぎていく。

 そして中山の滝。大きく左にカーブしてすぐに壱の滝が控えています。曲がり切る際に完全に失速した状態でドロップを迎えたので緊張しましたが無事突破。

141013 akigawa 2014-10-13 9-44-39.jpg

 これも下見せずに突っ込んだ弐の滝は、二段のドロップになっていました。一段めがモコモコで盛り上がってます。このまま二段目に突っ込んでしまうと正直ヤバいと思いましたが、運良く右岸側に弾かれたおかげで事なきを得ました。

141013 akigawa 2014-10-13 9-47-02.jpg

 参の滝は遠い記憶を辿りながら右岸側から進入。これは楽勝でした。

141013 akigawa 2014-10-13 9-48-36.jpg

 滝のあとのゴルジュはやはり圧巻でした。大好きな眺め。ここが東京都というのが信じられません。超絶空間に癒されるはずが、まだ気分が悪い。ライジャケを緩めたり、身体を伸ばしたりしながら漕ぎ進んでいく。

 乙津堰堤へ。左岸の魚道脇を歩いてポーテージしました。

141013 akigawa 2014-10-13 10-10-11.jpg

 そして最難関十里木の瀬。事前に石舟橋の上からちょろっと下見した際に、あ、これなら左岸ベタから右岸に寄せて、左に90度回転させて突っ込んだらいけるなと考えていたんで、下見なしで突入しましたが…。いざ下ったら、めっちゃ迫力あってビビりました。先に下見してたらポーテージしてたかも…。

141013 akigawa 2014-10-13 10-22-16.jpg

 山水の瀬は、6年前に初めて秋川を下ったときの思い出(with G君)が強烈に残ってます。それに比べたらあっさりしたもんでした。

141013 akigawa 2014-10-13 10-31-09.jpg

 いつの間にか頭痛吐き気は治まりましたが、その後はダレました。たしか武蔵五日市くらいまで下るとまた車道との高低差が出てたはず…。若干期待して漕ぎ進んでいきましたが、小和田橋を過ぎたところで大きな堰堤にぶつかる。予定の11時も過ぎちゃったし、ここらが潮時かな…とテイクアウト。

141013 akigawa 2014-10-13 11-06-42.jpg

 ここから橘橋まで車道で約8.5kmの距離。2時間回送かあ…。しかし、コテージ森林村まで5km強歩いたところで運良く路線バスが来まして、乗っけてもらうことにしました。


 先週に引き続き、今日も忙しないダウンリバーでした。わずかな時間で行けるところまで行こうとするからこうなるわけで、もっと区間を短くするとか工夫すれば、最期の川遊びの地でもう少しゆっくり過ごせたのかもと考えないでもないですが、自分らしいといえば自分らしい。

 ラナ追悼の川下りにも、いろいろあると思っていました。若かりし頃に漕いだ川は、懐しく、微笑ましい思い出が、晩年になって漕いだ川は、色濃く、やや寂しさの混じった思い出があるんだと。

 秋川は、ラナの近い死を覚悟して訪れた唯一の川として、中でも一番辛い部類に入るんではないかと思っていました。また、心がグシャグシャに潰れるかもしれない…。しかし、そうはなりませんでした。ラナを喪って、アタマでは分かっていても、気持ちが受け入れを拒絶する、そんな状態が続いていましたが、「受容」がずいぶんと進んできたんだなと思えました。

 また、増水したら行ってみよう。今度は、ゆっくりと時間をかけて。最期の川遊びの場所で、フネから下りて、ぼんやりともの思いに耽ってみたいな。




続きを読む
ニックネーム ラナ父 at 06:37| Comment(2) | 関東>秋川 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする