2015年05月24日

15-10 たからさがし本編(宝川1◆161本目)

 水位:なし

 宝川は、三国山脈の朝日岳(標高1,945m)を水源とし、みなかみ町藤原にて藤原湖(利根川)右岸に注ぐ利根川水系の一級河川です。

 「宝川」と聞くと、なんかめでたそうな、縁起よさげな名前ですが、その実けっこうエグい。単身赴任してた3年前の6月半ばに「たからさがし」と称して一度下見に行ったことがあって、ビビリながらもいつか下ってみたいなあという思いを温めていました。

 水位・水量はインターネットのリアルタイム水位計には出てこないため、予測に基づくしかないのですが、だいたいGWごろに雪どけのピークを迎えるらしい。3年前の下見時でも下れる分の水量は残っていたんで、ちょうど今くらいの時期が初めて挑むにはいいんじゃなかろうかと目論んでおりました。
 といえど、ソロではロワー区間は確実に封印でしょう。アッパーだって道から見えないところ多かったし、かなり不安。しかしそれでも水量次第でいけるだけいったろうと思っておったのですが、土壇場になってQさん、元ヤンとふたりの仲間が参加表明してくれました。すごく頼もしいかぎり。

 道中、Qさんを拾って、二週連続の群馬入り。先週下った湯檜曽川を過ぎて、宝川温泉へ。3年前の記憶を頼りにテイクアウト地点を探しているところで元ヤン氏と合流。元ヤン氏にはGWでお世話になりまくりだったので、手土産のひとつでもと妻に強く言われていたのですが、うっかり忘れてたどころか、愛津ラスクなど、逆にいただく始末でした。終わってます。

 車道から下見を重ねていると、なんか予想していたより水量が少ないという印象。そして、3年前はもっと濁っていた気がします。なんなん、この清冽ぶりは…。

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 後になって考えてみると、この透き通る清流にダマされたんでしょう。あと、いまだによくやらかすんですが、高い場所からだと過小評価しがちです。この時、この水量なら禁断のロワー区間もいけんちゃうの? という気持ちがよぎってしまいました。他2名もおそらく同じ気持ちだったはずです。

 当初テイクアウト地点に考えていたアッパー/ロワー中間地点までクルマで移動。3年前は、この先から崩落しまくりでしたが、治山事業が進み、ずいぶんと復旧が進んでいました。四駆のデカいタイヤならこのまま進めそうですが、当初の予定どおり、ここからハイクアップしました。ダッキーをどうやって運ぶか、いろいろ考えましたが、結局むかし河津七滝の時に使った手法を踏襲することにしました。ダッキーは丸めたまま、タイダウンベルトで背負うというもの。ベルトがだんだんと肩に食い込んで痛むところは膝サポーターをパッド代わりに当てて対応しました。

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 宝川理水試験場からしばらく下流に歩いた場所からプットイン。

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 漕ぎ出しは10時10分ごろ。いきなり大きなドロップがあります。中央は激しく巻いてます。私は緩い左岸側アウトコース、Qさん、元ヤンは右岸側インコースを選択。私は左岸側に辿り着けず揺り戻されて、あろうことか後ろ向きで突入。上々の出だしです(笑)。

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 次はアッパーの核心部。
 一面が岩盤というレア度の高い地形。最もインパクトの強い場所として記憶に残っていました。GoogleMap表記の宝泉峡の場位置とは異なりますが、何かしら名が付けられていてもよさげな景勝です。
 左岸側のメインカレントをまとも下ると下流のまん丸い巨岩にぶち当たり、ログに吸い込まれてしまうので、私はどチキンに右岸ベタのルートから下りました。下見時に気が付きましたが、ここらはまだ根雪が残ってますね。

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 二つめのデカい瀬。川幅一面ドロップです。左岸寄りはマキマキ、右岸寄りが浅いけど抜けていました。ここは全員が右岸ルートでチャレンジ&クリア。

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 ドロップの先には見事なゴルジュが迎えてくれます。

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 ゴルジュを癒され気分で漕いでたら、最後のドロップが予想以上に巻いてました。あやうく沈しそうに…。

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 三つめのデカい瀬は、巨大なドロップ&ホール。先と同様、左岸が巻いてて、右岸ベタが抜けてます。ここも三人全員が右岸ルート狙いで突破しました。

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 その後は林道から見えない区間だったので緊張の面持ちで臨みましたが、木々の間をサラサラと流れゆく超絶癒し系の川相でした。

 中間点まで到着。現在の時刻は11時。

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 所要時間は50分程度でしたが、なんだかあっという間でした。下見時は水量少ないなという印象でしたが、いざ漕ぎ出してみると充分にあって、それなりにパワーもある。全体的に流速が強いので、緊張は解けないですが、思ってた以上にメリハリが効いていて楽しめました。

 さて、どうします…? ナンセンスと思いつつ、いちおう聞いてはみたけど、やはりここで上がろうという選択肢はありませんでした。
まあいいか。核心部の手前までは随時上陸できるんで、ヤバいとなるまでは進んでみよう…。

 ついに後半戦、ロワー部がスタート。

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 ここからは、不思議なくらいに川相が変化します。岩盤系から、岩だらけのクリーク相に。

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 一気にペース落ちました。基本、先が見えませんもん。ちょっと漕いではフネから下りて下見してを繰り返し、ちょっとずつ刻んでいく感じ。なんか岩尖ってそうとか、幅が狭すぎるとか微妙に思えた形状はすべてパス。担ぎもしました。

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 林道の始点付近まで辿り着きました。おそらく、この先が核心部ですが、上陸可能地点はテイクアウト予定地点までおそらくなかったはず。進めばもう、後には退けない。ここまで牛歩ながらなんとか無事に進められているので、覚悟を決めてこのまま突入しました。

 核心部到着。右岸から下見。

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 いやもう、すぐ核心と分かりました。ここだけレベルが違いすぎる。車道から見えていたのはラストだけだったんですね。想定以上の規模と迫力でした。

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 写真一枚では収まりきらない長さです。

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 ここに突入したのは、偉大なる先駆者たちのログを参照するうち、どうやら担げるらしいということが事前に分かっていたからというのも大きい。ルートは見えましたけど、絶対ミスしないかというと心許ない。失敗した時の心身の摩耗を考えると、担いだほうがいいなあと判断しました。
 地形的に見つからんちゃうかと感じつつ、いやあるはず、と藪漕ぎしてポーテージルートを探す。川相を確認しながら行ったりきたりしつつ、ようやく発見しました。

 あとのふたりは…なんと、やるようです。ブレイブだぜ!
 私のボートを下流まで担ぎ、いざという時の回収に備えたところで、斬込み隊長元ヤンから。見てるほうも心臓バクバクです。
 危なげなくクリーンクリア! お見事!

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 元ヤンには核心最後の二段の滝直下のプールで待機してもらったところでQさんが突入。一度バランス崩しましたが、すぐに持ち直しました。態勢を整え直して、二段の滝へ突入! バウが飛び上がってます…がクリア!

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 ふたりとも、漕ぐとは思わんかった。お見それいたしました。いや、ホントすごい。自分の技量によほど自信が持てないとできないですよ。あとはハートの強さですね。とにかくもう、めちゃめちゃかっこうよくて、感動してしまいました。

 私は崖の上を歩き、核心部下でふたりと合流。元ヤンが泳いでました。なぜ…? と一瞬思いましたが、核心部でかなり気力を消耗したんでしょう。実際、ここから先はどことなく顔つきが変わったように見受けられました。
 ここで小休止。核心部に30分ほど要し、現在時刻は12時半。

 核心部は乗り越えましたが、川相はまだまだ都度要下見レベルであることには変わりません。

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 温泉街の入口に差し掛かりました。下る前に橋の上から見積もってたより(最初の写真)、やっぱり全然迫力が違う…。

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 この先はもう、諸事情でちんたら上陸して下見なんてやってられません。一気呵成に下るのみ。一瞬の判断でどんどん漕ぎ進んでいく、さながら実力テストのようです。

 私は核心部で温存していたスイッチをここでオンにした感じですかね。ノンストップでぐいぐい漕ぎ進みましたが、温泉街の最後にさしかかったところで急ブレーキ。
 げっ、滝やん。そういや車道からチラッと見えてました。ここからだと滝の入口しか見えず、滝つぼの形状が分かりません。しかしもう突っ込むしかない。えいやで突入しました。

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 気が付けば水の中。どうやってひっくり返ったか全然分からないくらいに一瞬の出来事でした。
 若干岩壁に張り付きながら、リカバリー。だいぶ水飲んでしまいました。いやーマジ沈するのっていつぶりやろ?

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 あとのふたりは無事に落ちてまして、一息ついたところで再開しましたが、まもなく激痛にさらされます。

 あ、足つった…。
 緊急上陸して筋を伸ばす。緊張、疲労、あと泳いで体が冷えた、水分不足(チンした時に飲みましたが)…、要素が揃い過ぎてますね。また少し休憩させてもらい、痛みも落ち着いたところで再開。

 また大きな瀬が現れたので下見。今度はログ絡みです。ログの入ってる本流はどうあってもいけそうになかったんですが、右岸寄りにルート発見。微妙に落差でかいドロップですが、今までので感覚がマヒしてます。ここも三者全員がクリア。

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 これがラストの瀬になり、ようやくテイクアウト地点に到着。
 時刻は13時7分頃。前半部約50分、後半部約130分の行程でした。

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 ロワー部は、ゴーロ帯が中心の川相。ひとつひとつの瀬の落差が増すとともに、次々と息つく間もなく現れる。必然的に下見を小刻みに重ねるため、中間点から核心部までの約700mを下るのに実に1時間もかかってしまいました。4月に下った日原川の水あるバージョンみたいな感じ? これだけのレベルなのに、核心部はさらに凄まじい。
 温泉区間はアッパー部のような岩盤系に戻り、ルートは選びやすくなりますが、いちいち止まれない(自主規制)点で難度高め。しかしこの漕ぎながら瞬間的な判断でルートを見極めていく下り方は、かなり楽しいものでした。最後の滝は見えないので、突撃あるのみでしたが…。核心を抜けてからゴールまでの約800mは所要時間約40分とだいぶペースアップしました。

 3年越しのたからさがしは、とても満足のいくものでした。
 宝泉峡って呼ばれるくらいですから、宝の水なんでしょうね。たっぷり飲んだからご利益もあるでしょう! たぶん。
 難度的には、過去最高級だったでしょうか。車道が近いし、事前にかなりの部分が下見できていたので、現在地がどこか分からないとか先が分からないとかいう未知に対する不安はなかったのですが、とにかく出てくる瀬が強烈なものばかりでとくにロワー部は緊張しっぱなしでした。おかげでアッパーのインパクトがだいぶ薄れちゃいましたね。

 忘れられない川下りとなりそうです。ご一緒いただいたQさん、元ヤンさん、ありがとうざいました!


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ニックネーム ラナ父 at 04:02| Comment(2) | 関東>宝川 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月23日

【番外編】うんどうかい

 小学生になってはじめてのうんどうかいでした。

 保育園の時のノリでいたら、全然違いました。戦場でした。
 20分くらい前に小学校前に行ってみたら長蛇の列。あとで聞いたら、2時間以上前から並ぶらしい。シート敷く場所は木陰がいい。

 撮影する場所も埋め尽くされていて、ありません。これまで25人だったのが100人越えの環境になったたから当たり前といえば当たり前か。集団の中から当人探すのも大変です。玉割りやダンスはほとんど撮れず。

 徒競走は2番でした。親に似ず、けっこう速い。私、ドベから2番ばっかりでしたもんね。でも選抜リレーには選ばれてませんでした。本人曰く、「ゆだん」して予選で負けたらしい。

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 とにかく暑かった…。運動会は場所取りが最重要ですね。校内を歩き回って穴場らしき場所も見つけたし、来年こそはもっと快適に過ごそう…。


ニックネーム ラナ父 at 07:23| Comment(0) | 番外編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月17日

15-09 薫風カヌー(湯檜曽川1◆160本目)

 水位:3.50m(湯檜曽)

 湯檜曽川は、朝日岳(標高 1,945m)を水源とし、南流してみなかみ町幸知・大穴で利根川右岸に注ぐ利根川水系の一級河川です。

 湯檜曽川の第一印象は、紅葉峡下るときにチョロチョロ流れ込んでる川というかんじでした。そもそも紅葉峡下る時期はピークを避けているのでおのずと水量の多い時期に見たことがなかったのです。ちゃんと下見したのは今年の4月でした。当時雪どけハイパー爆裂状態でして、結局ダウンリバーは見送りとなったんですが、その時同行メンバーからいろいろ教えていただきまして。

 今日は門限14時の制約付きでしたが、湯檜曽なら組めるかなあと向かうことにしました。GWの大遠征で感覚がちょっとおかしくなったんですかね…。こないだまで群馬といえば遠出のイメージでしたが、いまや全然早帰り可能なご近所と化しております。

 早起きして、嫁さんと5kmジョギングしてから出発。ペースゆっくりでしたが走ったの久しぶりだったんで運転中の段階から筋肉痛…。

 幸知橋下流にクルマを置いて、痛む足を引きずりながら川沿いの歩道を回送。この一ヶ月の間に周辺の雪はすべて融け、すっかり風薫る季節に移ろっていました。陽光を浴びてキラキラとさんざめく水面が眩しい。冷たく、重苦しかった先月とは別世界。

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 水位は、ここ最近ずっと3.6m以上をキープしてたのが、一晩で突如3.5mまで下がってしまっていました。とはいえ下るには充分な水量がまだ保たれていました。4月爆裂時にいくつか設けられていた堰(融雪用?)は消失していましたが、当時濁りで見えなかった床止めや堰が随所に見えたのがちょっと気になるところ。

 プットインの湯檜曽公園まで歩いて、巨大堰堤の直下にボートを担ぎ下ろす。

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 テイクアウトの利根川出合までは約2kmというところ。上流端は土合付近まで取れ、下流端はそのまま紅葉峡突入もできるんですが、時間的、実力的にムリかな(湯原水位3.68m)と諦めました。とはいえ、約5時間かけて300km以上走ってきてたったの2kmしか下らないというのもなんかもったいない。湯檜曽公園上流部はもし時間が余るようなら後で下見だけでもしたいなあ。

 先週末、GWに内臓破裂を起こした愛艇リンクスの手術を執行しました。前回はあて布の接着のみでしたが、今回は裂傷部を一部縫合した上であて布を接着してみました。これで寿命が延びてくれるといいんですが。余談ですが、接着剤には3M「スコッチ 超強力接着剤 プレミアゴールド スーパー多用途」を使っていました。今回の修理で使い切ったので発注しようとしたら、自主回収になったようで取扱いがなくなっていました。これからどうしたらいいんだろうか。

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 9時45分ごろスタート。あ、デジカメ忘れた。あ、アクションカムも…。しゃあない。今日はスマホ使いますか…。スマホのタッチは濡れた指には反応せず、いちいちタオルで拭いて擦ってからになるので漕ぎながらでは難しい。けっこう時間食いそうです。

 漕ぎ出してしばらくは荒れた区間。湯檜曽温泉に架かる橋を通過してまもなく取水堰が現れました。先月下見時は巻きまくっててポーテージに難儀しそうな状態でしたが、今日は右岸に寄せてから担ぎ下ろせました。

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 この先も人工物が随所に出てきます。残念な川ですね。せっかくいい川相してるのに、もったいない。
 まず床止めの瀬。

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 越えるとすぐ、中央部だけ凹になっている小さな堰があります。下見時に、通過できるかどうかギリギリの幅しかないなと見てましたが、迷う間もなく突撃してしまいました。全身水びたし。

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 湯檜曽橋が見えたところで水面が切れていたのでいったん右岸に上陸。核心部とまでいいませんが、けっこう落差のある激しい瀬でした。コンクリかと見紛うつるんとした滑り台のような形状をしていますが、よくよくみれば川床全体が岩盤になっているのでした。

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 瀬の最後にはなぜかまた床止めが入っていて、コンクリートブロックの隙間をとっさにすり抜けて突破。

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 次も大きな瀬ですが、またもや堰堤絡み。大きく二又に分岐しています。

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 まずは右岸側から下見しましたが、細い流れがねじれながら落ちていて、ちょっとムリめと判断。

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 いっぽう左岸側は、水が垂直の護岸コンクリのギリギリを流れているため上陸不可。先の方に見える1コ大きなドロップが気になるところ。着水部が見えませんが、周りの地形から類推して、まあいけるでしょうと判断しました。
 実際は想定より巻きが強くて危なかったんですが、うまく飛び越えて事なきを得ました。

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 瀬はまだまだ続いていて、大きく蛇行して先が見えません。左岸の法面をよじ登り、枝をかき分けて崖の上から下見に向かう。ここは右岸の車道からでは一部見えないところがあったのでちゃんと見ておきたかったのです。

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 はたして、見事なゴルジュがありました。地形的には険悪な瀬があってもおかしくないと予想していましたが、意外と素直な流れでした。問題なくいけそう。

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 右岸から入ると落差もあって割とハードな感じですが、左岸寄りにうまい感じに抜けているルートが見えます。むろん後者を選択して、無事にゴルジュに入ることができました。

 ヤバいくらいに美しい。フネから下りて、少しの時間、岩場に座り込んでいました。隣に、相棒がいてくれたら、パズルのピースの最後の一片がカチッとはまる感じだったんですがね。

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 幸知橋に到着。あとはザラ瀬で本川の利根川へと流れ込んでいます。クルマは橋のすぐ下流に置いてましたが、せっかくなんで利根川出合まで下ってみようと漕ぎ出しました。

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 利根川に至ると、上流側に発電所取水堰が見えます。いやー、すんごい迫力です。紅葉峡なんてムリっすわー。区切りもついたので、先月下った湯檜曽川右岸沿いの小さな流れを遡上してゴール。

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 ゆっくりペースで下ったので、所要時間は約80分でした。スマホで撮り忘れてた場所に戻って撮影してたらタイムリミットの11時半を迎えてしまったので帰途につく。上流部の下見はまたの機会ですね。


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ニックネーム ラナ父 at 05:41| Comment(0) | 関東>湯檜曽川 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月10日

【総括編】2015年GWをふりかえって

 雪どけダウンリバーという禁断の果実を味わってしまったパドラーにとって、このゴールデンウィークとは、その長さだけでなく、コンディション的にも文字通り黄金の休暇です。この素晴らしい時期に、4日間フルで自由時間を与えてくれた妻と子どもたちにはただもうひたすら感謝、感謝です。

 この4日間で、通算7本の川を漕ぐことができました。うち初めての川が5本(初セクションは6本)。川見が3本。通算漕破総数は、159本になりました。

 漕いだ川は、以下のとおりです。

 155 新 川  (宮城県 名取川 水系)
 156 広瀬川  (宮城県 名取川 水系)
    白石川 (宮城県 阿武隈川水系)
    摺上川 (福島県 阿武隈川水系)
 157 常浪川  (新潟県 阿賀野川水系)
 158 早出川  (新潟県 阿賀野川水系)
 159 五十嵐川 (新潟県 信濃川 水系)

 川見した川は、以下のとおりでした。

    守門川 (新潟県 信濃川 水系)
    破間川 (新潟県 信濃川 水系)
    三国川 (新潟県 信濃川 水系)

 今回の川旅のテーマは、「ふくしまデスティネーションキャンペーン」と「新潟旅情」でした。

 ふくしまDC企画運営の元ヤン氏には、一昨年の会津めぐりに引き続き、大変お世話になりました。一緒に漕ぐの2年ぶりというのに都内で何度か会ってるせいか、あんまり久しぶり感なかったです。
 ヌマさんも一昨年の白石川以来ですかね。あいかわらず気配りのできるいい男でした。お腹キュルキュルにつき、結局白石川1本しかご一緒できなかったのが残念。でもチンダツ見れたしいいか(笑)。
 コウさんとは最近ご一緒させてもらう機会が多いんですが、まさかこのDCもとは思ってませんでした。生きていればウチの親父と同じくらいの年代なんですよね。かっこういい!
 今回はじめましてのほりほりさんにはすごいモノ見せていただきました。いやー、心臓久しぶりに跳ねましたわー。今となっては楽しい思い出です。
 ダンナのトロ5さんとは花鳥と一緒に桂川下って以来です。ダツした花鳥をロープで助けてもらった恩人です。もう5年になるのかあ。時間が経つのは早いですね。
 タイババさんとも一緒に漕ぐのはお初でした。実はラフトガイド試験を14年前同日同時刻に受験していたいわば同期という、少なからぬご縁のある方でした。
 matsuさんは黒磯カヌークラブの中心メンバー。クラブのブログから大芦川とか男鹿川とか栃木の名川のレポートをよく勉強させてもらってましたんで、実際にお会いできてちょっとうれしい。

 新旧の知己と共に漕ぎ、飲み食いし、おかげですばらしい思い出になりました。みなさん本当にありがとうございました。

 新潟については、去年から構想にはあったんですが、当時闘病の最中にあってそれどころではありませんでした。その後一度はどうでもいいと放り投げさえしたんですが、ここに至ってようやくある程度実現できました。また機会があれば、今回川見だけに終わった川を漕いでみたい。あと、魚野川、清津川、釜川も覗いてみたい。新潟は広いです。

 今回、通算漕破総数が159本になりました。142本で止まってしまったラナとの差は開くばかりです。当たり前といえば当たり前なんですが、少し寂しい。でももう、気持ちが再びバラバラに乱れるようなことはないでしょう。つぎはぎだらけではありますが、一応固まりつつはあるようです。しばらくは、このまま歩いていこうと思うけど、いつかまたわんこと川旅がしたい。雪どけダウンリバーと同様、わんことカヌーも中毒性高いんですよね。

 帰路は大渋滞だったのでSAで仮眠して、夜中に帰宅。走行距離は1,427kmでした。

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ニックネーム ラナ父 at 19:59| Comment(2) | 総括編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月05日

【川見編】三国川(魚野川支川)

 水量:40.20t(三国川ダム;放)

 4日間に及ぶ川旅もいよいよ終幕へ。破間川川見終了時点ですでに15時半を過ぎていましたが、なんとかもう一本だけ見たいと駆け足で訪れたのが三国川でした。現地到着が16時45分。今の時期、日没がだいたい18時半くらいなので、あと1時間半くらいは動けそうです。

 三国川は、下津川山(標高1,928m)を水源とし、南魚沼市泉新田にて魚野川右岸に注ぐ信濃川水系の一級河川です(流路延長23.3km 流域面積153.4ku)。

 「みくにがわ」ではなく「さぐりがわ」と読みます。そんなん絶対読めませんわ。
 「とこなみ」、「はいで」、「いからし」、「すもん」、「あぶるま」、「さぐり」と、今回訪れた新潟の川はちょっと難しいめな名前ばかりでしたね。

 ■川見区間:三国川ダム〜深沢橋

 ■川見精度:高

 ■予想難度:5(ソロではムリ!)

 ■所感

 ラフティングやってるってことで昔から存在だけは知ってましたが、ちゃんと調べたことはありませんでした。ラフティングの区間は三国川ダムより上流の「十字峡」と呼ばれる場所らしいですが、あいにくダム上流へ通じる道は通行止めになっていました。

 よって川見はダム下流のみ。
 三国川ダム放流量は40トン。流速がとにかくすさまじいの一言。ひとつひとつの瀬は大したレベルではありませんが、これだけの豪速っぷりだと、もしやらかした場合のフォローが限りなく不可能に近いかと。もうちょっと流速落ちないと怖いなあ。

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 1.5kmほど下流の五十沢発電所付近に取水堰があり、ここで一度上陸の必要があります。取水堰下流もしばらく川見しましたが、床止めや堰など人工物がかなり入ってしまっていて、通しで漕ぐには適してないようでした。

  ■川地図
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ニックネーム ラナ父 at 01:43| Comment(0) | 川見編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【川見編】破間川(魚野川支川)

 水量:42.89t(破間川ダム;放)

 今度は破間川(あぶるまがわ)に向かいました。

 破間川は、烏帽子山(標高1,350m)を水源とし、魚沼市四日町にて魚野川右岸に注ぐ信濃川水系の一級河川です(流路延長37.8km 流域面積509.3ku)。

 国道290号を経由して、守門岳の麓を北から南へぐるーりと反時計回りに円を描いて回り込むようなルートでした。生まれて初めて通りましたが、スケールのデカさにちょっと興奮してました。
 午前中下った五十嵐川の水源でもある烏帽子山は守門岳の東に連なり、守門川は北嶺、西を290号沿いに流れる西川もフツーに下れる水量があります。そして南東にはこれから向かう破間川が。守門岳、雪どけどんだけすごいねんと。雪庇も圧巻で、心に残る山でした。

 食事がずっとコンビニ続きだったんで、たまにはええもんでもと、「道の駅入広瀬」に立ち寄りましたが、あいにく満員御礼。

 ■川見区間:破間川ダム〜細野工業団地

 ■川見精度:中(柿ノ木以降重点的に)

 ■予想難度:5(ソロではムリ!)

 ■所感

 破間川ダムの放流量は43トンでしたが、守門川(五十嵐川支流と同名の違う川)をはじめ流れ込みの量がハンパなく、柿ノ木あたりでは60トンを優に越していたかと思われます。スーパービッグウォーター。
 大白川駅近くには絶対死んでまうやろなという滝が見えました。大白川から破間川ダムにかけては、日本ばなれした雄大な景観にただただ嘆息するばかり。ここ下った人、いんのかな…?

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 ■川地図


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【川見編】守門川(五十嵐川支川)

 水位:なし

 まずは、午後下るつもりだった守門川から。

 守門川は、守門岳(標高1,537m)を水源とし、三条市長野にて五十嵐川左岸に注ぐ信濃川水系の一級河川です。

 ■川見区間:8号堰堤〜五十嵐川出合

 ■川見精度:低

 ■予想難度:4(怖いけど担ぎながらなら漕げるかな?)

 ■所感

 第8号堰堤のところで県道183号が通行止めになっていたので上限はここまで。下限は五十嵐川出合まで見ました。
 下るのに充分な水量がありましたが、濁りがひどい。昨晩の雨が原因かと思いましたが、どうやら田んぼの代かき水が原因っぽい。川沿いは田んぼだらけで、断片的にしか下見できませんでした。垣間見た川相は好みの渓流相ですが、ちょっと荒れた感じがします。
 砂防堰堤で寸断されていますが、ポーテージできれば五十嵐川出合までかなり長い距離を取れそうに思いました。

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 今日下れないのが残念すぎる…。

 ■川地図

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15-08 【GW】ソロ旅情編2日目(五十嵐川◆159本目)

 水位:1.27m(荒沢) 水量:20.55t(笠堀ダム;放)+14.61t(大谷ダム;放)

 どしゃ降りの中、国道290号の暗い暗い道をおそるおそる走り、ようやく「道の駅漢学の里しただ」まで到着できました。道中、何匹、いや何十匹クラスかな。路面を跳ねるカエルを踏み潰しまくってしまい、いささか沈みがちな気分。
 大阪に住んでた頃、周りが全部田んぼでして、この時期になると夜はカエルの大合唱でした。当時はとくに感じることはなかったけど、今聞くと不思議なくらい心が安らぎを覚えるのが分かります。土と、水のにおい。そして水路にはホタルが瞬いていて。住むならやっぱり、こんなところがいいなあ。…。いつもここで思考停止。飲み残しの缶ビールを手に持ったまま、落ちる。

 明け方。一時期かなり激しく降った(1時間10mm)ため、増水を懸念してましたが、引くのが早い。あまり気にせずに済みそうです。あちこちの水位計のゲージの推移を見ていて思ったのですが、日中気温が高い日は、夕方からぐんぐん水位が上がって、夜中にピークを迎えて明け方に下がるという傾向がありますね。

 さて、本日の目的地は五十嵐川です。阿賀野川水系から信濃川水系にスイッチしました。

 五十嵐川は、烏帽子山(標高1,350m)を水源とし、新潟県三条市を北西に流れ、三条市由利・本町で信濃川右岸に注ぐ信濃川水系の一級河川です(流路延長38.7km 流域面積310.1ku)。

 「いがらしがわ」とずっと思ってましたが、「いからしかわ」なんですね。これも知りませんでした。過去のツーリングガイド本に掲載されていましたが(『カヌーツーリングブック』山海堂,1990)、記憶もおぼろげで、時間をかけて下見しました。
 核心は「カヌーの墓場」と呼ばれる三段の瀬でしたが、あいにく車道からは見えない位置にありました。まあ、しゃあないですね。

 プットイン予定地点の笠堀ダムに向かうと、あれえっ、通行止めになってる…。あと3年弱、入れないようです。ふはっ。

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 本川の大谷ダムに行ってみるか? 大谷ダム上流も気になるしなあ…。しかし、午後は守門川を下ろうかと計画していました。本命はむしろ午後、みたいな。1本目はさくっと下って、守門川へは極力早めに移動しておきたい。
 やっぱり、プットイン地点はこのへんで見つけよう。笠堀川出合をうろついていると、ちょうどいい塩梅に入川道が見つかりました。
 テイクアウトは山神社付近に設定。

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 昨日回送中に痛くてたまらなかった靴をサンダルに変えて歩きました。おお、疲れ方が全然違う。やっぱり原因は靴だったか…。

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 笠堀川の渓谷部からプットイン。新緑に囲まれて素晴らしい眺めですが、いかにもダム下って感じで川床の石はヘドロで覆われていました。もったいないなあ。

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 200mほど下って五十嵐川本川突入。この笠堀川、漕破総数に一応カウントできますが、あまりに距離短いしなあ。いや、距離の問題ではないけど、笠堀川の全体像見てないし、どうにも納得感が得られないので今回はカウントしないことにしました。ちなみに笠堀川の水源は早出川と同じ矢筈岳ですね。早出川は東側ですが、笠堀川はその裏側の西側から流れ出ています。

 川の防災情報には、支川の笠堀ダムしかデータ出てませんが、新潟県のサイトから本川の大谷ダムのデータも取れます。この両ダムの放流量を加算した値がこの区間の水量になります。
 本川(大谷川)のほうが流入量少ないですが、出合から見る限りこっちもいい川相です。しまった。やっぱりこっちも下見しておくべきだったか…。

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 合流してまもなく核心部・三段の瀬がスタート。
 一段目は、車道から確認できていましたが、右にカーブしてブラインドになっていたので右岸に上陸してスカウティング。
 カーブの先にエディーの存在を確認。まあ、インコース攻めれば問題なさそうですね。
 さくっと下って二段目手前のエディーへ。

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 今度は左にカーブしてその先がブラインドになっていました。再び艇から下りてスカウティング。

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 おおー、でかい…。
 左に急カーブを描いた直後に巨大ホールがありました。インコースとなる左岸側は抜けてますが、メインカレントに突っ込んじゃうとヤバいかんじ。
 間違っても入りたくなかったんで、カーブ前からインコースベタベタのどチキンコースで通過。

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 最初はこの左カーブの前後の瀬で二段目、三段目と思っていましたが、どうも違うかったみたいで。まもなくホライズンラインが現れました。こいつが三段目でした。

 これも左岸から下見。ふわー、川幅いっぱいのホールです。抜けてるところは…なさそう…!
 両岸ベタなら強行突破できなくもなさそうですが、このホール、形状がフラウニングホールです。失敗すると中央に引き込まれそう。ここは大事をとってポーテージすることにしました。

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 守門川の前哨戦みたいな扱いで、さくっと下ろうと思っていましたが、なかなかどうしてすごいところですやん。

 上陸地点まで戻り、フネを担ごうとした時、気が付きました。
 あっ…。サイドチューブが…。内臓破裂を起こしかけていました。

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 漕いでる時から微妙な膨らみが気になってはいたんですよね。
 去年、接着剤で修理した箇所です。約半年のうちに接着剤が劣化して、空気圧についに耐えられなくなったようです。今年の冬はまったく漕がなかったんで、劣化が進んだのは実質この1ヶ月かと。ちゃんとしたことは分からんけど、水に浸かるという行為がよくなさそうやし、さらに雪どけ水の低温が寿命縮めている気がします。
 とどめはこの三段の瀬の衝撃でした。ネタみたいですが、ホンマに「カヌーの墓場」にやられてしまった…。

 まあ、このタイミングだったという点が不幸中の幸いですかね。この先、いつでめ上陸しようと思えば可能ですし。これ以上傷口が広がるのを防ぐため、エアをごそっと抜いて空気圧を下げてから再開。この先ホールなど衝撃の大きい場所は厳禁です。

 吊橋を通過。ここにはウォータープレイかわせみがあります。下見時にカヤック載せてるクルマが停まってましたから、誰か下っているのかもしれませんね。

 塩野渕橋を過ぎると川幅が一気に広がります。この川相なら何とか乗り切れそうだとさらに漕ぎ進むことにしました。

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 大きな波はすべて回避して無事にゴール。
 修理キットをクルマに積んできていたのでここで応急処置はできますが、その状態で初めての川(しかも難度高めと思われる)に臨むのはいささかリスキーかと判断し、ソロ旅情編はこの五十嵐川をもってあえなく終了となりました。

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 この後は、下るつもりだった守門川を見にいくとして、その後どうしようかな…?
 新潟の川は、守門川以外にも目をつけていたところがまだまだあるので、時間の許すかぎり見て回るのもいいかもしんまい。
 よしっ、午後は川見にシフトチェンジしよう!

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ニックネーム ラナ父 at 01:21| Comment(0) | 甲信越>五十嵐川 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月04日

15-07 【GW】ソロ旅情編初日2本目(早出川1◆158本目)

 水位:50.45m(松野) 水量:35.64t(早出川ダム;放)

 本日2本目に選んだのは、常浪川から北西に山ひとつ越えたところを流れる早出川でした。山ひとつといっても山越え道がなく、いったん阿賀野川まで下りなければならないので距離は60kmくらいありました。
 しかしこの道中の阿賀野川、すごくすごく懐しい。実はこの三川温泉〜花咲温泉の区間、21歳のころに下ってるんですよね。なぜか真冬に。しかもウェットスーツで…。当時大学生でお金もないし知識も経験もないし。当然死ぬほど寒い思いをしましたが、それだけに今でも忘れられない思い出となっています。
 当時はもう二度と来ることなんかないと思っていましたが、15年の歳月を経て、またここを訪れる機会を得るとはね。学生の頃からやることちっとも変わってへんということやなあと。ちょっとしみじみした気分になりました。

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 早出川は、矢筈岳(標高1,257m)を水源とし、阿賀野市分田にて阿賀野川左岸に注ぐ阿賀野川水系の一級河川です(流路延長40.6km 流域面積258ku)。

 「はやでがわ」でなくて「はいでがわ」と読むのね。知らんかった…。常浪川と比べると、半分くらいの規模ですかね。東光院河川ふれあい公園あたりから川幅が狭まって雰囲気よくなってきますが、えっここでっ? というところに大きなダム(早出川ダム)があります。

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 超もったいない。さらに車道はこのダムで終わっていて、ダム上流部にはクルマではいけません。川の規模的にはまだまだ上流でもコース取れそうですが…。ざんねん。

 よって、下る区間候補は早出川ダム直下〜早出川発電所取水堰〜ふれあい公園に定めました。
 後半部は車道から近く、下見はほぼ済んでいます。いっぽう、前半部は入川道を含めてじっくり探索する必要があります。堰堤もありましたし。
 検討の結果、もう15時を過ぎていて残り時間が僅かなこと、体力的にもキツイ(足指が痛かった)ので、後半コースを選択しました。

 回送は後回しにして、取水堰下流からプットイン。なんかいろいろ忘れ物してました。注意力がだいぶ散漫になってきてます。気が散っているといえば、午前中に下った常浪川のプットインより上流部の下見をしていませんでした。当時は暑さで朦朧としていて考えが及ばなかったんですが、今になって気になってきました…。

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 16時15分ごろようやくスタート。最初の瀬でいきなり岩に引っ掛けてひっくり返りそうに。うーん、疲れてきてるなー。慎重にいかなければ…。

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 最初に若干躓きましたが、その後は順調。水量も多くて快適です。

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 この区間最大のホールはもちろんかわしました。よく見ると左岸ベタがちょっと抜けてます。

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 あっという間に中川原橋まで到着。

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 うーん、やっぱり気になるなあ…。まだ10分くらいしか経ってないけど…。
 よしっ、上がろう!

 当初、ふれあい公園まで下るつもりでしたが、その後の徒歩回送時間まで含めて考えると、日没まで多少余裕を残した状態で常浪川まで戻るのは難しいでしょう。だったらここでテイクアウトしてしまおうという判断でした。ここから先はザラ瀬主体とはいえ、ちょっと下る距離短すぎたかな。もったいなかったかなあ…。まあ、このまま下り続けていてもさらに気が散ってたやろし、美味しいところはもう味わったしで、ええやろと自分に言い聞かせつつ、上陸。

 急いで片付けをして、元来た道を戻っていきました。結果的には、ここで時間短縮して、磐越道も使ってすっ飛ばしたおかげで、下見にギリギリ間に合わせることができました。

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ニックネーム ラナ父 at 01:13| Comment(0) | 甲信越>早出川 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

15-07 【GW】ソロ旅情編初日1本目(常浪川1◆157本目)

 水位:55.54m(常浪)

 本日もふくしまDCは継続中ですが、中座させていただきました。

 今回、どうしてもひとり旅がしたかったんです。
 昨年9月末に「静岡を巡る」というのをやりましたが、今回はプラス要素として未知の川を下りたいというものがありました。事前にじっくりと下見して、コースを設定するところからやってみたいと。ソロでは、昨年4月初旬の太田川以来やってません。太田川は、ラナにとって最後となった154本目の川です。実に1年以上もブランクが空いていました。
 個人的には、自分の原点はここにあるような気がしています。川仲間と時にはにぎやかに、時には協力して下るのももちろん楽しいんですが。ラナの死を経て一度粉々になったものを再構築していく過程で、どうしてもやっておきたかったのでした。

 今回の旅の目的地は「新潟」でした。
 新潟県は、信濃川、阿賀野川という日本を代表するスーパー大河川を贅沢に2本も有する県です。個人的には、栃木、群馬に匹敵するパラダイスと見てますが、あまり訪れたことがなく、情報にも乏しい空白地帯でした。日帰りで行くには微妙な距離という認識で、近くて遠い的な存在でしたが、今回のソロ旅情編を通じて新潟に関する知見を深められたらと思っています。

 道の駅ばんだいでみなさんと別れ、会津坂下で只見川を渡り、国道49号に沿って西進し、阿賀町に入って県道227号を南下。

 最初の目的地は常浪川です。

 常浪川は、中ノ又山(標高1,070m)を水源とし、阿賀町内を北東に流れ、阿賀町津川で阿賀野川左岸に注ぐ阿賀野川水系の一級河川です(流路延長30.2km 流域面積385.3ku)。

 まずは下見からスタート。
 広瀬地区まで遡って、ようやく渓谷が出てきます。テイクアウトはこのへんかな…?
 渓谷部は、ところどころ断片的にしか見えませんが、見える範囲ではあまりメリハリのなさげな川相。しかし水量めちゃ多い。60トンは固いと思います。めっさ大河ですやん。
 旧道が途中で残雪で塞がれていたので引き返し新道へ。

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 新道は、川からずいぶんと高いところに位置してます。家もやたら新しい。ひょっとしてとググってみると、はたして常浪川ダム建設予定地だったことが分かりました。看板も発見。ダム事業は3年前に中止になったみたいで。ほっ…。

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 新道2本めのトンネルを抜けたあたりから川相が変わってきました。やっべえ、これはムリかも…。これ以上は回送距離的にもキツイかなと、神谷地区の吊橋をプットインに設定しました。

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 先にクルマを下流に置いてから、徒歩回送。可能な限り川を覗きながら遡上していきました。
 それにしてもしんどい。暑いし。2日で4本こなしたふくしまDCの疲れもあったんでしょうが、主要因はおそらく靴です。サイズが合ってない。ウェットソックス越しに靴を履くと纏足かというくらいに締付けがキツくって、歩き方がおかしくなり、それが腰を中心にあちこちに変な負担がかかっているように思います。
 プットインまでの約7kmでもうバテバテ。

 やや朦朧とした状態でプットイン。最初の瀬からハンパない。真ん中のホール入ると死ねそうです。チキンな私は当然回避で。左岸ベタベタから下りました。

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 次の瀬も凄まじいことになってます。これもまともに突っ込むと死んでしまいそうなので、右岸ベタベタのチキンルートから。

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 そっからは下見のとおり、川幅が広がり、メリハリのない川相に変わりました。ところどころ、どっかーんな波が立っていますが、油断さえしていなければ避けられます。

 空が暗くなってきました。そういえば今日夕方から天気崩れると言ってたような。日が陰ると肌寒い。歩いてるときはあんなに暑かったのに、雪どけ水が放つ冷気の冷却効果がすさまじい。
 天気が悪いのでちょっと暗い感じがしますが、渓谷相は圧巻でした。そうそうないレベルです。神々しさすら感じる、自然が織りなす造形美。ようダムで沈めようなんて考えられるなあ。

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 下見できなかったところに核心部あったらどないしよかとドキドキしてましたが、幸か不幸か出会うことなく渓谷の出口が見えてきました。

 渓谷を出たところでテイクアウト。漕ぎ始めてからちょうど1時間くらいでした。回送には2時間近くかかったのに…。

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 時刻は13時半。微妙な時間帯ですが、がんばればもう1本いけるかなと次の目的地に向かいました。


 ■おまけ(Upper下見編)

 早出川を早々に漕ぎ終えたのち、再びこの地に戻ってきました。
 漕いでる時は、暑さで朦朧としていたのと、2本目下りたいのとで頭がいっぱいでしたが、やっぱりプットインより上流部も可能な限りこの目で見ておきたい。

 日没まであと30分くらい。
 さっきのプットインから、さらに上流へと旧道へクルマを乗り入れました。

 予想どおりだったというか、きっつい瀬が連続してました。今日はプットインあそこにしといて正解でした。

 プットインのすぐ上流。

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 これぞ核心部的な瀬。右岸から左岸にかけてルートが見えますが、かーなーり、怖い。

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 ログで埋もれてどうやって下るねんという瀬もありました。

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 ついでに不動滝も見学。

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 ここで新道と合流しますが、この先は通行止になっていました。

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 ちょうど日没だし、ここいらがまあ限界ですかね。日が暮れるまでフルフルで川で遊べるのは久しぶりですわ。幸せな一日でした。

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ニックネーム ラナ父 at 01:05| Comment(0) | 甲信越>常浪川 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする