2014年10月26日

32 道志渓谷ふたたび(道志川2)

 水位:0.46m(道志川大山橋)

 先週漕いで超気に入ってしまった道志川にもう一度行かせてもらいました。金土と泊まりで出張で家を空けてたので、家族との時間に充てるべきなんですが…。すみません。道志川大山橋観測所水位は先週の0.55mから0.46mまでダウンしていましたが、まだ快適に下れるんではなかろうかと考えるとどうにも…。

 先週のは何やったんやというくらいに今日の道路は空いていて、集合時間の8時より40分ほど前に現地着。両国橋から下流を探索しました。主目的は音久和堰堤の下見でしたが、道を探しているうちに時間切れとなったため結局テイクアウトは前回と同じ場所で設定しました。駐車&上陸地点となる道志渓谷キャンプ場の方からは今回も快諾いただきました。

 寒さに震えた先週と同じ徹は踏むまいと今回はドライスーツを用意してきましたが、あろうことかシューズ積み忘れてきました。私のドライソックスはラテックスタイプなのでサンダル直履きだと砂を噛んだりすると一発で穴が開いてしまいます。
 そこで…。ミトン履いてみました。案外いけます!

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 さて、今日もやまかわさんにご一緒いただきました。
 出発は9時ごろです。

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 抜群の透明感は相変わらず。水量も思っていたよりも保たれていて、快適に下れそうです。

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 笹久根堰堤は右岸の遊歩道からポーテージ。2度目は先が分かっているので上陸なしでほいほい突き進んでいけます。テンポ良くて、これはこれで楽しい!

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 あっという間に久保キャンプ場前へ。
 先週は土曜日の朝だったからかひと気がありませんでしたが、今日はえらい賑わってます。女性の方から呼び止められたんで上陸していろいろ会話しました。管理人さんでした。花鳥とウマが合いそうな、きさくなええ方でした。探検部出身という性質上、キャンプ場を利用することは稀なんですが、道志川に来ることがあれば、泊まってみようかな。

 写真も撮っていただきました。

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 この先もノンストップでさくさくと漕ぎ進んでいきます。
 前回ポーテージした二又の瀬。今回は右岸ルートを取ってみましたが、こちらは水深がなさすぎてアウト。ライニングダウンしました。

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 そして大渡キャンプ場前。
 先週は一部ポーテージしましたが、前回と比べるとスピード30%減(当社比)くらいに感じるのでボートコントロールがめちゃ楽です。問題なくいけるだろうと判断し、完漕しました。

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 瀬尻でやまかわさんを待ちます。
 まあ、前回すでに完漕してはるから心配いらんやろと思ってましたが…。巨岩の脇から腹を見せたボートが流れてきました…。

 あっ…。(前回私がポテした)瀬頭で巨岩を避けきれず衝突し、フリップしたそうで…。背中を打ち、さらにはバウに固定していたカメラも流失したそうです。ご愁傷様でした…。
 大渡キャンプ場では低音のリズムが響き、踊る人々でいっぱい。ちょっと異質な雰囲気の中、バシバシ写真撮られてました。

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 キャンプ場の下流で小休止して再開。

 核心地帯もいよいよ終盤です。ざっくり左右二又に分かれていて、終盤で左岸側に集約されています。前回は、中盤まで右岸ルートを取りましたが、今回は、序盤で右岸→左岸に入るルートを取りました。

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 この先は川幅が広がり、巨岩もなくなりますが、そこそこパワーのある瀬を楽しめました。

 両国橋が見えたのは、11時5分ごろ。所要時間は約2時間ちょい。先週の初回より約1時間短縮できました。よしよし。

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 今日の水位は0.46mでしたが、充分快適に下れました。先週プラス9cmを漕いだばかりというのもあり、随分と余裕を持って下れました。改めて感じましたが、道志川、すごくええ川ですね。秋川も相当好きですが、ここも最高レベル。下る時期が秋冬期に限定されてるんで、水量さえあれば、今のうちに何度でも通いたいです。

 先週に引き続きお付き合いくださったやまかわさん、今回もありがとうございました。そしてすみません。核心部の沈動画、ばっちり撮ったと思ってたのに、今回あろうことかほとんど逆スイッチやらかしていて、まともな動画が残ってませんでした…。

 さて、早く上がれたおかげで12時には解散できました。この時間だと高速道路も空いているので13時20分くらいに新百合ヶ丘でランチタイムだった妻子と合流。午後の時間を共に過ごすことができました。

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2014年10月19日

【番外編】じてんしゃ

 日曜日も天気が良かったのでサイクリング。
 川太郎君のコマなしもだいぶ安定してきたので、近所の公園ではなく稲城の多摩川河川敷まで。自転車はクルマに積んで運びました。

 「えッ、ここ『たまがわ』なん?」

 多摩川=御嶽だと思っていた川太郎君でした。

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 川次郎君も結局じてんしゃ買ってもらいました。

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 おとうさんはキックボードで付いていきましたが、これがまたキツい…。正直、昨日の道志川よりバテました。
 多摩川河川敷で嫁さん作成のランチ食べました。風に乗って運ばれてくる香りがどうにも川くさい。でも、私的には懐かしいニオイでもあります。超がつくドブ川、猪名川育ちでしたから。

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 拾った棒を振り回したり…、バッタ捕まえたり…。30年前と変わらない眺めがありました。

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2014年10月18日

31 道志渓谷後半戦(道志川1)

 水位:0.55m(道志川大山橋)

 新しい川を下りたいと思えるようになってきました。

 ラナを喪い、川下りに対するモチベーションはガタ落ちしました。2ヶ月を過ぎたころから、ファミリーカヤックを中心に再開しましたが、漕いでいるうちに一度は灰と化した情熱が徐々に蘇っていくのを感じていました。

 百か日も過ぎた先月末、半年ぶりに単独漕行しました。静岡の安倍川、安倍中河内川、笹間川、藁科川。そして先週末の秋川。とくに秋川で、ひとつの区切りがついたような気がしました。もちろん追悼の川下りはこれからも継続していきますが、新しい川(区間)も下ってみたいなと。

 折しも、今週末は台風19号の名残りで各地が増水傾向というビッグチャンスです。このタイミングに、ありがたくも妻子からフリー時間を拝領いたしました。

 選んだ行き先は、道志川(通算101本目)でした。

 2010年9月に柳瀬橋までの前半部を漕いだきりで、気が付けば4年の月日が経っておりましたが、今回ようやく後半戦に臨んでみようということです。釣りシーズンオフの時期しか漕げない中で、今日みたいな水量に恵まれた日はなかなか引き当てられないんではないだろうか。



 今日は珍しく一緒に下る仲間がいます。絶滅危惧種ダッキイストのやまかわさんです。今年御岳で一度お会いしましたが、一緒に下るのは昨年7月のみなかみ以来ですかね。これまで紅葉峡や四万川を一緒に下らせてもらっております。

 区間はあらかじめ決めていました。プットインは前回上陸した柳瀬橋、テイクアウトは両国橋です。両国橋付近はキャンプ場になっています。左岸側の道志渓谷キャンプ場に行って事情を説明したら、ちょっと時間はかかりましたが、快諾いただけました。駐車料金は1台500円也。ちなみに交渉の成否は客の入りと駐車する台数によると思われます。

 やまかわさんのクルマをキャンプ場に駐車して、柳瀬橋へ向かう。車道からは川はほとんど見えません。厳密には、川沿いにキャンプ場が3つほど存在しているので金と手間をかければ下見できないこともないんですが、今回は素通りしました。

 柳瀬橋出発は9時半ごろ。4年前は、下見時0.06m→0.19mの増水時に下りましたが、ダクダクに濁ってました。あれから水位計の値が0.3mほど変わったようで、今日の値は0.55mでした。当時のような濁りも覚悟していましたが、「赤道を越えても濁らない」イメージどおりの素晴らしい清流でした。あまり期待していなかっただけに超うれしい!

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 少し下ると笹久根堰堤があります。後で見てみてやっぱりと思いましたが、写真では迫力が伝わりませんね。右岸の魚道と遊歩道を使ってポーテージしました。ちなみに魚道には水がほとんど流れていません。よくよく調べてみると、土砂で穴が埋められてしまっています。

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 堰堤下流からは瀬のクラスがワンランクアップ。堆砂で緩められていた勾配が元に戻ったんで、当然といえば当然ですかね。
 長く続いて瀬尻が見えないものはフネから下りて下見しましたが、逆に見えるものはどんどん突き進みました。

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 ゴルジュを抜けると、不意に左岸にキャンプ場が現れました。久保キャンプ場です。キャンプ場だから瀞場か幅広のザラ瀬か…なんて勝手に穏やかな場所を想像していたら、全然違いました。むしろ今までで一番キツいんちゃうかという…。

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 ここの瀬を分岐点に、再び勾配が緩くなりました。笹久根堰堤から久保キャンプ場が第1核心地帯ですね。まあ、さすがにこれで終わり…ではないでしょう。

 さらさら流れていくうちに、中洲により二又に分岐した瀬が現れました。水量のより多い左岸を選択して下っていくと…。
 なんかヤバそうな岩の塊が見えます。慌てて左岸に上陸。後から付いてくるやまかわさんにも上陸指示をして、安全を確保してから下見に向かう。

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 岩の隙間を縫うように流れていて、かろうじてフネが通る幅はありそうですが、斜めにひねり落ちるような形状。ケガのリスクが高そうなのでここはポーテージを選択しました。

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 この二又の瀬から下も激しい瀬が続いていました。また川相が変わったのだろうか…?

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 はたして、ふたつの大きな変化がありました。
 ひとつは、左岸にふたつ目のキャンプ場(大渡キャンプ場)が現れたこと。人工物を見て、核心はもう終わったのかな…と一瞬思いましたが、それを完全に打ち消すのがふたつ目の事実。
 想像を絶するデカさの巨石群。右岸の支流(大群沢)以降にあるんで、ここから落ちてきたっぽい…? こういう巨石は落差大の瀬を作るので、核心となるパターンが多い。緊張度が一気にMAX値に。それにしても、またもやキャンプ場が核心部かいな…。事前に地形図でチェックしていた際に怪しい形やな、核心っぽいなとは思っていましたが、ここまでとはさすがに想定していませんでした。

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 視界がきかないので、下見しながら慎重に漕ぎ進めていきました。岩の隙間を縫って、瀬が延々と続いています。

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 ひょっとしたら沈するかもしれない微妙なラインの瀬ばかりです。まだ先に何があるか分からないので、無理は禁物と一部ポーテージして下りました。

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 しかし、なぜ核心部がキャンプ場なんだろう…。川遊びするなら比較的穏やかな場所に作ったほうがよかったのではないかと思うのですが。そういや、桂川ロワーも核心部に作ってましたね。

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 先に下って岩場に登り、やまかわさんを待ちましたが、うう、寒い…。装備失敗したなあ。気温はまだまだ大丈夫な範囲ですが、道志川の水温がめちゃくちゃ低いんです。身体の動きを止めると途端に寒くなる。やっぱりドライスーツにしとけばよかった…。

 入念に下見を済ませたやまかわさんは私がポテした場所も下って完漕! すごい! でもその後、疎沈して流されていきました…。

 これでひと段落かな…? と思っていましたが、違いました。
 先の見えない落ち込みがあったので、左岸に上陸して下見。迫力ありますが、中央が抜けていたので意外と下りやすい。

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 ドロップの先にも長い瀬が広がっていました。
 それにしても核心が長い。いつまで続くんだろう…。初めての川だと当然先が分かりません。体力はまだ大丈夫ですが、寒さでどんどん失われそうでいささか不安。下見が入るので漕ぐペースもガクンと落ちています。漕行時間を2〜3時間で見積もっていたんですが、すでに2時間経ってしまいました。

 前半部はざっくり二又に分かれているんですが、右岸側(奥のほう)を選択しました。瀬の入口で本流が岩に直撃し、左右に分岐してますのでここで右に切る必要があります。

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 後半部は左岸側に集約しています。最後のストッパーウェーブがちょいと大きめ。

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 ここも失敗するとタダでは済まないところなんで悩みましたが、結局ポテせずに完漕しました。
 ひとつひとつは単発であれば、ためらわずに漕げるレベルです。しかし、これらが連綿として繋がり、一度のミスも許されないとなったらやっぱり緊張します。この荒瀬を乗り越えて(もしくは避けて)、絶対にこの位置まで漕ぎ進められるか? たぶんコントロールできると思うけど、「絶対」かと言われるとちょっと自信ないなあ…。自信を持ってできるようになるには、やはり普段からの練習あるのみなんでしょうね。

 時間はかかりましたが、二人とも無事下りました。第2核心地帯はここで終わりっぽいです。しかし、地図を見るとキャンプ場が先にももう一つあるんですよね。まさかとは思いますが…。

 で、最後のキャンプ場(月夜野キャンプ場)に着きました。

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 川相が変わる気配はありません。どうやら大丈夫そう…? 地図上で一番警戒していた蛇行区間はここらで終わりのはず。あとはもう、ないよね?

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 神之川出合まで至りました。意外と水量ありますね。地図を見る限りでは堆砂の多い気田川っぽい感じですが、どうなんでしょう。今度見に行こうかな。
 神之川以降は瀬にパワーが出てきました。視界良好なんで下見なしでどんどん突っ込んでいきましたが、決して侮れない瀬の連続でした。

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 そしてようやく両国橋が視界に入ってきました。だいたいダムが近付くと堆砂の影響でザラ瀬ばかりになるんですが、ここは最後の最後まで瀬の連続でした。テイクアウト到着は12時半ごろ。所要時間約3時間の長丁場でした。

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 かなり集中&緊張してましたから、終了後は糸が切れたようにぐったり。寒くなると体力が徐々に削られて余裕がなくなってくるのでダメですね。いよいよもうドライスーツの季節かなあ。
 時間的もいっぱいいっぱいでした。もし核心がさらにもうひとつ来たら、心折れてたかも。これはもうちょっと改善の余地ありですね。経験積み重ねるしかないと思いますが。

 しかしこの充実感と達成感。やっぱり、初めての川はたまらない。ラナの晩年期よりはゆっくりしたペースにはなりますが、ぼちぼち再開していけたらなと思っています。

 それにしても道志川、めちゃめちゃいい川でした。なんと言っても抜群の透明度。そして優しく柔らかな渓谷美。渋滞なければ自宅から90分圏内というアクセスの良さ。釣りシーズンオフの10月〜2月しか下れないようなんで、今のうちにできるだけ通って存分に堪能しておきたいです。

 最後に、ご一緒いただいたやまかわさん、ありがとうございました。

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ニックネーム ラナ父 at 06:19| Comment(8) | 甲信越>道志川 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月13日

30 最期の川遊びの地へ(秋川1)

 水位:0.68m(秋留橋),-0.65m(東秋留橋)

 ラナが最後に川遊びしたのが、この秋川渓谷でした。暑い日が続き、夏の訪れを予感させる5月31日のことでした。

 ラナは前週の鳩ノ巣渓谷ではあんなに元気だったのに、その後急速に衰えていきました。日に日に忍び寄る死の影。血管肉腫だからもともと長くないとは理解していましたが、闘病開始してまだ二ヶ月経っていません。前週が最後の川下りだったなんて思ってなかったんで、せめてもう一度だけでも下って、川との最後の別れを済まさせてやりたい。そんな気持ちで訪れました。

 でも、ラナにはもう、川下りに耐えられるだけの体力は残されていませんでした。ポンプを握り、ギリギリまで悩みました。僅かな区間だけでも…、いやもうスポットで瀞場で浮かぶだけでもいい…。しかし、ラナがフネにおとなしく乗っているだけとは思えないんで、結局諦めて川遊びのみに興じました。

 もう一緒にフネには乗れない…。薄々感じてはいたけど、その現実を事実として受け入れるのはあまりに辛かった。膝の上にちょこんと座るラナを抱きしめて、涙が滂沱として止まりませんでした。

 その10日後、ラナはこの世を去りました。

 今になっても後悔することがあります。多少ムリしてでも、フネに乗せてやるべきだったんではないかと。カヌーに別れを告げる場を設けてやりたかったと。

 秋川を下るのは2009年11月以来約5年ぶり、通算5日(74本目 歴代19位)と比較的よく訪れていた川でしたが、漕いでいた時の思い出よりもラナとの別離がリアルに迫った際に訪れた川として、強烈なインパクトが残っています。5月31日のことをきっと忘れることはない。でも、今ならもう、心が千々に乱れることもないだろう。…たぶん。そう判断して、秋川渓谷に向かいました。

 台風19号の影響で午後から雨の予報でしたが、9時ごろからポツポツ降り始めました。涙雨…。秋川に臨むにはむしろ最もふさわしい天気なのかもしれません。

 風雨が予測より早く強まる可能性を鑑みて、時間のかかる回送は後回しにして橘橋上流から下り始めました。出発は9時25分ごろ。テイクアウト予定地点についてはあまり考えず、11時をメドに下れるところまで下ろうというアバウトな計画でした。

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 あの時川遊びした場所に近付いていく。さっきから胸が苦しくて吐き気がする。アタマも痛い。朝マックで胸焼けしたせいか、ライジャケを締め過ぎたせいだと思いたい。増水しているので立ち止まることなくすうっと通り過ぎていく。

 そして中山の滝。大きく左にカーブしてすぐに壱の滝が控えています。曲がり切る際に完全に失速した状態でドロップを迎えたので緊張しましたが無事突破。

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 これも下見せずに突っ込んだ弐の滝は、二段のドロップになっていました。一段めがモコモコで盛り上がってます。このまま二段目に突っ込んでしまうと正直ヤバいと思いましたが、運良く右岸側に弾かれたおかげで事なきを得ました。

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 参の滝は遠い記憶を辿りながら右岸側から進入。これは楽勝でした。

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 滝のあとのゴルジュはやはり圧巻でした。大好きな眺め。ここが東京都というのが信じられません。超絶空間に癒されるはずが、まだ気分が悪い。ライジャケを緩めたり、身体を伸ばしたりしながら漕ぎ進んでいく。

 乙津堰堤へ。左岸の魚道脇を歩いてポーテージしました。

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 そして最難関十里木の瀬。事前に石舟橋の上からちょろっと下見した際に、あ、これなら左岸ベタから右岸に寄せて、左に90度回転させて突っ込んだらいけるなと考えていたんで、下見なしで突入しましたが…。いざ下ったら、めっちゃ迫力あってビビりました。先に下見してたらポーテージしてたかも…。

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 山水の瀬は、6年前に初めて秋川を下ったときの思い出(with G君)が強烈に残ってます。それに比べたらあっさりしたもんでした。

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 いつの間にか頭痛吐き気は治まりましたが、その後はダレました。たしか武蔵五日市くらいまで下るとまた車道との高低差が出てたはず…。若干期待して漕ぎ進んでいきましたが、小和田橋を過ぎたところで大きな堰堤にぶつかる。予定の11時も過ぎちゃったし、ここらが潮時かな…とテイクアウト。

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 ここから橘橋まで車道で約8.5kmの距離。2時間回送かあ…。しかし、コテージ森林村まで5km強歩いたところで運良く路線バスが来まして、乗っけてもらうことにしました。


 先週に引き続き、今日も忙しないダウンリバーでした。わずかな時間で行けるところまで行こうとするからこうなるわけで、もっと区間を短くするとか工夫すれば、最期の川遊びの地でもう少しゆっくり過ごせたのかもと考えないでもないですが、自分らしいといえば自分らしい。

 ラナ追悼の川下りにも、いろいろあると思っていました。若かりし頃に漕いだ川は、懐しく、微笑ましい思い出が、晩年になって漕いだ川は、色濃く、やや寂しさの混じった思い出があるんだと。

 秋川は、ラナの近い死を覚悟して訪れた唯一の川として、中でも一番辛い部類に入るんではないかと思っていました。また、心がグシャグシャに潰れるかもしれない…。しかし、そうはなりませんでした。ラナを喪って、アタマでは分かっていても、気持ちが受け入れを拒絶する、そんな状態が続いていましたが、「受容」がずいぶんと進んできたんだなと思えました。

 また、増水したら行ってみよう。今度は、ゆっくりと時間をかけて。最期の川遊びの場所で、フネから下りて、ぼんやりともの思いに耽ってみたいな。




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ニックネーム ラナ父 at 06:37| Comment(2) | 関東>秋川 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月12日

【番外編】宮崎帰省 2日目(人吉観光)

 早朝から台風情報あれこれ調べて、結局一日前倒しにする形で明日の朝8時台の便で帰ることにしました。ちょっと余裕を持たせたつもりですが、このあたりの見極めの経験がなくて、的確な判断だったのかどうか分かりません。もし飛行機がアウトだったら、新幹線…?
 ちなみに、スマホからでは変更ができず、電話で処理してもらったんですが、通話できるまでに30分くらい繋ぎっぱなしでした。朝からぐったり。

 朝食はバイキング形式でした。鮎の味噌焼き、からしレンコン、ヨーグルトが美味しい。とくにヨーグルトが濃厚で経験したことのない味でした。どうやら「球磨の恵み」というやつらしい。
 結局また腹一杯食べてしまいました。バイキング形式だから量はコントロールできるはずなのに、食べんと損という貧乏人根性がつい出てしまう…。

 朝食後に人吉観光。学生時代は市内観光なんてまったくしてないんですが、唯一の思い出が公衆浴場みたいな温泉に浸かったことでした。また訪れてみたいけど、どうしても名前が思い出せなくて検索できません。地図ガイドも眺めてみましたが、ひっかかってこない。散策中に運よく巡り会えたらいいんですが…。

 まずは人吉城から入り、鍛冶屋町めぐり。みそ・しょうゆ蔵でお茶いただきながらお買いもの。

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 人吉駅方面に歩いていくと、大村横穴群の標識があったので向かってみました。横穴=甌穴群(ポットホール)か? と思いましたが違う。人工の「横穴」がたくさん空いてました。防空壕…? とも違いました。6世紀から7世紀の古墳時代後期に造られた「墓」でした。

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 人吉駅では武将が舞ってました。
 この周辺はちょっと覚えてます。青春18きっぷを挟んだ分厚い時刻表抱えつつ、丸めたダッキーをキャリーで転がして彷徨ってた記憶が蘇ってきました。

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 昼食は、いよいよ今回のメインイベント「うなぎ」です! いつもは西都の入船ですが、実は人吉はうなぎでも有名だったりしてまして、最もメジャーな「上村うなぎ屋」へ。お隣の「しらいし」もかなり有名みたいなんで気になりますが…。まあここは次回に行ってみよう。

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 狭い路地にめっちゃ列を作って並ぶ中、NKC外食時恒例の儀式を行いました。がんばれ、未来の幹部たちよ。

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 ようやく入れた店内で、うなぎめしとキモ注文しました。焼き方とタレともに絶品でしたが、呉汁がなかったのがちょっと残念。
 ちなみにうな重とうなぎどんぶりの値段が違うのはなぜなんだろうか…?

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 うなぎの後、もう一つのメインイベント「球磨川下り」を体験するはずでしたが、風の影響で中止ですと。遊船って実は一度も乗ったことがなくって、けっこう楽しみにしてたんですけどね。ネタにもなるし。残念でした。

 件の温泉は結局見つからずでしたが、翌日帰宅してからしばらくして、ふいに思い出しました。そう、「中央温泉」! 観光マップには載ってなかった気がしますが、まだ営業してんのかなあ。

 あと、人吉の伝統工芸に「きじ馬」「花手箱」があるみたいですね。いたるところで見かけました。

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 嫁さんは花手箱買って、うちの玄関に飾ってました。

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 夜中から風が強くなってきました。次第に雨足も強まって、空港に着いた頃には本降りでしたが、意外としっかり飛んでくれました。羽田はまだいい天気。別世界です。

 台風のあおりでなんだか慌しい帰省になってしまいましたが、おかんの還暦祝いという最低限の目的は果たせてまあよかったかな。人吉もまた行きたいけど、次回は米良とか、鹿児島も行ってみたい。そしてなにより、今度こそ漕ぎたいなあ。今のうちに候補いろいろ考えておこうっと。


ニックネーム ラナ父 at 06:49| Comment(13) | 番外編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月11日

【番外編】宮崎帰省 初日(還暦祝い)

 10月の三連休は、代休1日加えて三泊四日の予定で我がふるさと宮崎へ。昨年末以来です。当時はラナの宮崎行きも最後かもとクルマに乗せて大阪から16時間かけてフェリーで来ましたが、今回は羽田から飛行機でひとっ飛び。

 退屈を持て余した子供たちを連れてまずは近所のゾウ公園へ。最近、オセロ覚えました。初の兄弟対決で盛り上がります。

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 昼食は、高岡の「魚苑」へ。

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 鯉料理と地鶏に舌鼓を打つ。

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 その後、昨年末にも訪れた熊本は人吉へ。今回はノーカヤックで旅館「人吉温泉 清流山水花 あゆの里」で宿泊でした。ふだんテントか車中泊しかしない私にはかーなり贅沢なイベントです。

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 窓からは、球磨川の流れが見えます。中洲にある中川原公園は、学生代に二度キャンプしたことのある思い出の地です。まさか今度はテントサイトを窓越しに眺めながら宿に泊まることになるとはね。

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 今回のイベントは、実はうちのおかんの還暦祝いでした。おめでとうございます。どうか、これからもずっとお元気で…。

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 晩餐では、鮎寿司をはじめごちそうをたらふくいただきました。しかし、いつも思うんですが、こういう旅館の料理っていつも多すぎません? 量は半分もあれば充分なんですけど。

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 寝る前に猛烈な台風19号の動向をチェック。明日以降、だんだんヤバくなりそうな感じです。今回、特割で航空券買いましたが、台風の影響があると認められた場合は、一度だけ手数料なしでの変更がきくみたいです。欠航ギリギリの時間に変更するのがベストなんですが…。考えてるうちにいつの間にか寝てました。


ニックネーム ラナ父 at 06:43| Comment(0) | 番外編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする